◎図書館で借りた『ウミウシ学』平野義明著を読む。これまでウミウシで美しいものは、だいたいドーリス類に属しているぐらいの知識しかなったので、鰓のないウミウシ達の分類上の位置などがようやく理解できた。
また解剖図が掲載されており、改めて生物であることを実感する。この他、食性、誕生から結婚までの一生、進化の過程などが解説されている。
以下メモ:
◎後鰓類(こうさいるい)
○裸鰓目(らさいもく)
鰓がある---ドーリス類(亜目)
一般的なウミウシ。イボウミウシも入る。
鰓がない---非ドーリス類
ミノウミウシ類(ピリカミノウミウシ、ガーベラミノウミウシ)
スギノハウミウシ類(メリベウミウシ、ユビノウハナガサウミウシ、マツカサウミウシ)
タテジマウミウシ類(ショウジョウウミウシ、タテジマウミウシ、ショウジョウウミウシ)
○嚢舌目(のうぜつもく)ミドリガイ、アズキウミウシ、ナギサノツユ、ユリヤガイ、~モウミウシ
○背盾目(はいじゅんもく)ヒトエガイ、ウミフクロ、~フシエラガイ
○頭盾目(とうじゅんもく)オオシイノミガイ、ブドウガイ、ウミコチョウ
○無盾目(むじゅんもく)アメフラシ目
ウミウシ図鑑.comだと類でなく亜目で表記されている。どういう関係か悩むが、本のindex部分で「○○類は超科あるいは亜目の名称である」と注記が入っていた。
先日、TVで柑橘系の匂いがするウミウシとしてヤマトメリベが紹介されていた。スギノハウミウシ類の一種であると分類できる。