◎先日の楽天スーパーセールで送料込み238円で入手した「エレコム Xperia(TM)用ヘッドホンアダプタ MPA-XP353M1BK」の改造作業をする。
今、使っているXperia E1 Dualにも付属品として「マイク付きイヤホン」が同梱されているのだが、新興国向け低価格モデルの悲しさか、イヤホン部分がオープンエアのもの。通常、カナル型を使っている自分としては、そのまま投げ捨てたい感じ。
そういう訳で音楽を聞くときはカナル型を利用しているのだが、機内で利用しているとき、アナウンスが流れた際などに「マイク付きイヤホン」であれば、スイッチ部分で曲を停止出来、便利だ。
手持ちのカナル型で同様に使うなら、3.5mm 4極ステレオミニプラグを備えたスマートフォン対応のアダプターを入手する必要がある。
で、検索の結果、見つけたのが「エレコム Xperia(TM)用ヘッドホンアダプタ MPA-XP353M1BK」となる。
ただこの製品、叩き売られているのは訳がある。それは3.5mm 4極ステレオミニプラグの結線がOMTP規格となっていることだ。現行のスマホにはCTIA規格が使われている。Xperiaも古いモデルはOMTPだが、2012年度のものからCTIAになっているようだ。
そのため、このアダプタを値段に釣られて、対応リストを確かめずに購入し、音が出ないと文句を言っている人を見かけることがある。
OMTP(Open Mobile Terminal Platform)
CTIA(Cellular Telephone Industry Association)
この2つの規格の違いは、マイクとグランドの位置。そのためマイクとグランドを入れ替えることで、OMTP規格の製品もCTIA規格対応となる。
eBayで"OMTP to CTIA"で検索すれば、変換アダプタが見つかる。安いものは100円ちょいなので、こういったものを入手するのも手だ。
資料として4極プラグに関するソニーの解説
http://qa.support.sony.jp/solution/S1211029005714/?p=DR-EX102VP&q=&rt=qasearch&srcpg=ce
◎ということで早速改造。マイク部分が分解出来るならキレイだが簡単には分解出来そうにない雰囲気。素直にコードをカット。剥くと4つ線が出てくる。さっと先端を炙り、テスターで通電チェックをしたところ、配線は以下のようになっている。
プラグ先端から青、赤、緑、銅(グランド)
そのため青、赤は再度そのまま接続し(青-青、赤-赤)、緑と銅(グランド)を接続すればマイクとグランドを入れ替えたことになる(緑-銅、銅-緑)。
まずはメインコードに熱収縮チューブを通し、各線にも熱収縮チューブを入れてからハンダ付け。余裕を取らなかったせいか各線の熱収縮チューブが縮んでしまい、新たに絶縁のためテープを巻くことに...。そのため膨らんでしまいメインの熱収縮チューブを通すのに一苦労。イマイチな仕上がりとなってしまった。
テストしてみると、イヤホンより音が出て、再生および曲の停止も問題なく使える。
ただ長押しした場合にエレコムのCTIA規格製品のサポートページに書かれているように、Googleの音声検索が起動してしまう。まあ、これは添付品でも発生する。
◎上のXperia+「マイク付きイヤホン」で、長押しした場合にGoogleの音声検索が起動してしまう問題の解決策は次のようになる。
「マイク付きイヤホン」用にソニーがGoogle Playで提供している専用アプリ「スマートキー(Smart Key)」を利用すると、上記の問題が解消されるばかりでなく、より細かく制御することが出来るようになる。対応するキー押しは1~3回で、アプリよりカスタマイズ出来る。日本語対応なのでわかりやすい。
例えば音楽再生の場合、再生/一時停止以外に前/次のトラックや音量を上げる/下げるといった操作が出来るようになる。またアイドリング時でも、ミュージックプレーヤーを起動するといったことも可能になる。
常駐系なので画面上部にヘッドセットのアイコンが現れるようになる。電力消費にどう関わるかはチェックしてみたが、気にする必要はなさそうだ。