1/15 トロイメライ 唄う都は雨のち晴れ

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◎図書館で借りた『トロイメライ 唄う都は雨のち晴れ』池上永一を読む。
本書は『テンペスト』と同時代、19世紀の琉球を舞台にし、筑佐事(岡っ引き相当)の武太を主人公とした連作集で『トロイメライ』の続編。
この作者は変に悪乗りした文章やワンパターンなフレーズが出てきて、閉口することがあるのだが、今回はその辺がやや抑え目になっていて好感がもてる。料理とかお菓子のレシピ、風水といった文化の薀蓄といった部分で読ませる力はあるので、こんな感じで続編を発表していってもらいたいと思う。