3/26 バガージマヌパナス

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◎図書館で借りた『バガージマヌパナス』池上永一を読み終える。この作品は池上永一氏のデビュー作であり、第6回日本ファンタジーノベル大賞の受賞作。
この話はユタになる女の子とオバアが登場するのだが、なかなか面白い。デビュー作がピークだったのかと思えるほど。そしてユタや呪術の話題が多いのも、このデビュー作からの流れであることを知る。
細かいことを書くと、悪霊に憑かれて死んでしまう少女の話に関しては、聞く耳のある大人=祖母が近くにおり、その祖母が何のアクションを起こさないのは疑問が残る。信心深い地域であれば、子供の言葉であってもないがしろにはしないと思う。